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3月11日

2011.03.11 Fri 19:39:22 
地震 
県内全域停電  
まっくら  
星が月が、それだけが きれい  
携帯の電池節約しなくちゃ 


こんな日記を書いていたっけ、と
久しぶりにあの日の感情に対面しました。

一年前の今日
時間は14:46でしたでしょうか

名前も付けられてなかったよね
東日本大震災、と名前が付けられたのは少し後のことで

変な音が鳴って
誰かが「地震じゃね?」っていって
経験したことのない大きな揺れがあって
急いで窓を開けて
机の下に隠れて
校内放送も停電で
外に避難して
雪が降っていて
地震で助かって凍死は嫌だなと思ったり
それにしても寒いなとおもったり

だるまストーブつけて
みんなで囲んで
冬の日暮れは早くて
真っ暗な中ケータイだけが煌々と

少しずつみんな帰って行って
私はたぶん最後くらいで
英語の先生が駅まで送ってくれて
高校のあるところの駅までは地元から車で一時間以上かかるのに
お父さん来てくれて
信号も消えていて

ガスと水道だけ生きてて
ろうそくで部屋に明かりつけたら黒魔術みたいなかんじで
お父さんが「やつはかむらだ!」とか言ってて
ラジオ聞いて過ごして
ケータイの電池切れるの気にしつつ、ブログに日記書いて
あんまりに月と星が綺麗で書かずにはいられなくて
寒いけどペットボトルにお湯入れてくれて湯たんぽにして
それがあったかくて

寝て

起きて
明るくなったけど電気は戻らず
やっぱりラジオで
どのお店も開いてなくて
近所の人がどこそこなら開いてたよって情報くれて
とりあえず行ってみたらお店の人がお店の玄関に立ってて
お客さんの欲しいもの聞いて広い店内から探し出してきて売り買いしてて
「猫の餌はありますか」って聞いてるおばさんがいて
電池はすっからかんで

夕方五時ころ、帰る途中の地域は電気がついていて
帰ってみたらまだ私の地域は電気復旧してなくて
でもいろいろと作ってくれるお母さんの料理はおいしくて
都市ガスじゃないってこういうとき便利なんだなとおもったり
一体全体我々はどんな状況下に居るんだろうとおもったり
世界から置いてけぼりにされたような気持になったり

夜九時に電気が復旧して
ニュースは津波のことばかりで
母と私はずっと泣いていて
それはもう
見たことも無い映像で
病院の上に船が乗っかってて

新聞が来るようになって
新聞読んで
っていうか新聞会社、すごすぎるなとおもったり
亡くなった人の名前がずらーっと書いてあって
それはほんの、ほんの一部で
同い年とか赤ちゃんとか働き盛りとかいて


だんだん原発の話題になって
まだいろいろと整理つかないから置いてけぼりにされていて
でも進学のための準備もしなきゃいけなくて
一番大変なのはガソリンスタンドがストップしてることで
お父さんは長い長い列の後ろに並んで給油して
今日は交差点を通り過ぎて商店街まで車の列が続いちゃって
それでも足りずに折り返して戻ってくるくらい列があったって
そんなことを話していて

両親は仕事に出かけて
私は日中ネットを見てたら
ツイッターで海外の人からのメッセージを全部翻訳したのをまとめているのがあって
それを読んで涙がでて

テレビはNHKしか見なくて
正直これがきっかけでNHKの男性アナの名前覚えて
麿復帰とかで某所は湧いてて
たけたんの安心感とか
たけたんあのとき泣いてたよねとか

緊急地震速報とか
刻一刻と迫る引っ越しの日が
ここから逃げるだけに思えたりして


絵の具はどれを持っていこうとか
色鉛筆はどれを持っていこうとか
それよりも勉強なんだぞ自分とか







「覚えている、ってことは『忘れられない』ってことか」

っていうフレーズを呼んだのはいくえみ綾。潔く柔くの一恵編。
忘れられないよ

最近地震がまた増えて、
なんとも私には、何か目に見えないものに「忘れないで」って言われているような気がして
思わず「忘れないから、そんなに思い出させないでくれよ」と思っていて



一年とは、なんの区切りなんでしょうね。
地球がぐるっと、太陽の周りを一周したけど
私の住んでいるところも周りにいる人も年齢も恰好も着ている服も全部違って
何も同じじゃないのに
一年ってどうしてこんな気持ちになるんでしょう。




ただひとついえるのは
こんな風にぐるぐる考えたときに
それを聞いてくれる人がいることの幸せを
当たり前と思ってはいけないなということです

友人かもしれないし恋人化もしれないし
先生かもしれないし親もしれないけれど


ぐるぐる回る地球の上で
ぐるぐる感情は動いて
ぐるぐる考えて

答えが出たり出なかったりして

そうして続いていくんだなあと。
そうして生きていくんだなあと。





「分けられない痛みを抱いて
 過去に出来ない記憶を抱いて
 でも心は無くならないで
 君はちゃんと生きてる
 ちゃんと生きてるよ」

と、この歌が鼓膜を震わせたことも




わすれない

きょうも

あすも

これからも




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